チャンドラをノックアウト!参号機解体〜補完計画

  • 2007/09/06(木)

1998年7月、IBM社版チャンドラの初号機(2607-10J)が登場してから、弐号機(2607-15J)、参号機(2607-20J)そして先に紹介した四号機(2607-25J)と矢継ぎ早にリリースされていったThinkPad235シリーズ。
その中でも、当店に所蔵されている最後のThinkPad235参号機から「カチンカチン」とノック音がし始め、シンクロ率が低下することが多くなり、ついにOSが起動しなくなりました。原因は劣化という使徒のA.T.フィールド攻撃か?。いずれにしても、参号機のエントリープラグともいうべきハードディスク・ドライブが故障したもようです。
そこでBe-Stockの特務機関NERV(脳内)が、この参号機のHDDを交換することになりました。(なお、全体的に画質が良くありません。ご容赦。)

参号機(2607-20J)補完計画の開始 

始めに、バッテリーおよびバックアップ電池を取り外しておきます。



本体両側面のネジを外します。



キーボード・アセンブリー(以下、キーボードといいます)を徐々に持ち上げながら、本体とのかみ合わせを外していきます。無理禁物!ネジ止め付近から持ち上げていくと容易です。






画像の状態までキーボードを持ち上げたら、フレキシブル・ケーブルのコネクタを外します。






次に、手前を支点として、ゆっくりとキーボードを裏返していき、スピーカー用のケーブル(矢印1,2)およびトラックポイント用フレキシブル・ケーブル(矢印3)のコネクタを外します。



フレキシブル・ケーブルのコネクタ部



これで、キーボードが取り外せました。



※本編の続きは下の”続きを読む”をクリックしてください。

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伝説のバタフライ〜Return of 701C

  • 2007/09/04(火)

前世紀、IBM社は伝説のアイテムを二つこの世に送り出しています。
そのうち一つは、ノートパソコンの永遠のジレンマ...コンパクト化とキーボードの操作性、相反する課題をTrackWiterというコペルニクス的メカニズムで両立させたThinkPad701C。
そして、もう一つは65%にスケールダウンしたThinkPad701C。一見するとPC110(ウルトラマンPC)と錯覚するかも知れません。ダウンスケール・モデルながらTrackWiterを装備し、701Cの魅力をあますことなく踏襲していいます。しかし、この存在を知る人は稀といえるでしょう。


オリジナルのThinkPad701C(左側)と並ぶ伝説の65%ダウンスケール・モデル(右側)。



トップカバーを閉じた状態。カバー右下にさりげなく付けられたIBMのロゴマークがこのモデルの素性を明らかにしています。



本体左側面



本体背面



本体底面



トップカバーの開閉と共にキーボードを展開/収納するTrackWiter。キーボードが2分割するという仰天構造となっています。(写真ではちょこっと無理やりキーボードを開いてみました)




本体の左右に展開していたキーボードは、トップカバーを閉める動作に合わせて本体内にするすると収納されてゆきます。



その動きを司るのが、トップカバーのヒンジ近辺に設けられたカム機構。




このように細部にまでわたってThinkPad701Cを再現した伝説の65%スケール・モデル。その謎の実態は深いベールに包まれているのでした....。

(核心に迫りたい方は、下の”続きを読む”をクリックしてくださ.....ガク..。)

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ThinkPad701C その2

  • 2007/08/23(木)

前回の華やかさとはうって変り、今回は地味にThinkPad701Cのパソコンとしての基本部分について紹介します。

まず、外観は幅247mm×奥行201mm×高さ44mmの弁当箱スタイルに、ThinkPad定番のゴム状皮膜がコーディングされたつや消し仕様。
この701Cは初号機の2630-5TJ。搭載プロセッサはIntel DX4-75MHz。つい先頃リリースされたCoreDuo2Extarmeからざっくり数えて8世代も前のCPUとなります。
ディスプレイは、10.4インチTFTカラー液晶を搭載。画像解像度は640×480ドットのVGA仕様。昨今の携帯電話の解像度と同じ解像度ですが、当時はこれが標準でした。しかし流石の701C、高価なTFT方式の液晶を採用しています。ちなみに同年秋にリリースされたThinkPad701CS(2630-5SM,2630-5SW)には低コストのDSTNカラー液晶が採用されています。


底面には、メモリ収納部、バックアップ電池収納部そしてバッテリー・ロックレバーが設けられています。


メモリは標準で8MB。最大搭載容量は24MBと驚愕の仕様ですが、初期導入済みOSがPC DOS J6.3/VとWindows3.1Jなので楽勝!


メモリ収納部、バックアップ電池収納部の蓋はいずれもゴムでコーディングされたプラスチック製。ワンタッチで固定できるタイプとなっています。(紛失したら厄介ですね)


本体右側面には、バッテリ・バック、ハードディスクが収納され、PCカード・スロットが2基設けられています。


本体左側面には、電源コネクタ、電源スイッチ、フロッピーディスク・ドライブ用の拡張パラレルポート、モデムポート(モデムカードを搭載した場合)そして、オーディオ端子〜マイク/ライン入力/ヘッドホンがあります。


拡張パラレル・ポートは保護のためゴム製のカバーが付けられています。


本体後ろには、赤外線通信ポートとマルチポート2と称する拡張バス・コネクターが設けられています。マルチポート2にはスライドタイプのカバー有り。


バッテリー・パックは底面のロックレバーを解除位置にスライドさせて取り出します。バッテリ・パックを外すと、ハードディスクを取り出すことができます。




このような構成のThinkPad701C。外観からすると重量級の感があるものの、ニカド電池のバッテリ・パックを搭載した状態で2kgと、当時からすれば軽量級のノート・パソコンだったと言えるでしょう。

【ThinkPad710C(2630-5TJ)のスペック】

ThinkPad701C その1〜バタフライ・エフェクト

  • 2007/08/21(火)

バタフライ・エフェクトという言葉があります。
「カオスな系では、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす」というを理論を詩的に表したもので、1972年、エドワード・ローレンツがアメリカ科学振興協会で講演した「予測可能性ーブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか」というタイトルが元になるといいます。

1995年にリリースされたThinkPad 701C。
それは、キー・ピッチ19mmのフルサイズ・キーボードをTracWiterと称するメカニズムを使って幅247mm×奥行201mmというコンパクトな本体に実装した、異彩の輝きを放つ伝説のノート・パソコンでした。


TracWiterは、本体内に2分割されたキーボードを、トップカバー(LCDが付いた上蓋)を開く動作に合わせて左右に展開することによりキーボードを出現させ、閉じる動作に合わせて本体内にキーボードを収納しました。
電子デバイスの組み合わせで構成されたパソコンにあって、コンパクト化と操作性を両立させるために考案されたメカニカルな構造は、まさにコロンブスの卵的発想。IBMの社是であるThinkがいかんなく発揮された成果とも言えるかも知れません。
いずれにしても、TrackWiterはガンダム、マジンガーZなどのロボットキャラ。はたまた007シリーズ、それぞれが全盛期の世代の"琴線"をここぞとばかりにくすぐる魅惑のテクノロジーでした。

トップカバーを開いた状態から、


閉めていくとキーボードが2分割しはじめ、


2分割しながら本体内に収納されていき、


コンパクトな本体のみとなります。

TrackWiterの秘密をタイムボカン・シリーズ的に解説すると、

そのポイントは、トップカバーのヒンジ部分に設けられた「円筒リブカム」によってトップカバーの開け閉め〜ヒンジ部分の回転運動が左右に動く動作に変換され、キーボードの展開・収納メカを動かすことにあります。(円筒リブカムは円筒形の外周に斜めに形成されたカム面と、この出っ張りに接合するリンク部品とから構成され、円筒の回転運動を円筒の軸方向の動きに変換します)

本体後ろ側から見たフォルム(う〜ん。素敵だ)

面倒な話はさておいて、キーボードを展開・収納する際の優雅な動きから701Cは「バタフライ」というニックネームで呼ばれています。
そして、この「バタフライ・エフェクト」はThinkPadの歴史に大きな足跡を残すとともに、今だ色褪せない魅力と光彩を放っているのでした。

チャンドラにノックアウト!その3

  • 2007/08/15(水)

二度までもノックアウトされたチャンドラ(ThinkPad235)に首ったけな訳は、この
素敵なフォルム。漆黒のジュエルボックスをおもむろに開くと、そこにはモバイル・パソコンの匠たちのエスプリが凝縮された小宇宙が顕現されています。
(この逸品こそNHKの「プロジェクトA」じゃなくて「プロジェクトX」で取り上げてもらいたかった)

本体左側の電源スイッチを少し後方に滑らす。トップカバーに配置されたLEDが灯り、ディスプレイに数行システム情報が表示された後、Windows98が起動開始。そして起動の最終段階を告げるきらびやかなBGMがステレオ・タイプで流れたとき、漆黒のジュエルボックスは目覚める〜そんなドラマチックなシーンが想像(もしかしたら妄想)できるのも、またチャンドラの魅力のなせる業でしょうか。
ThinkPad235(25J)

このように賞賛の言葉を尽くしすぎると「ほめ殺し」的にも思われかねないので、適度に控えて、実質的な部分を2点紹介します。

ひとつは例のデュアル・バッテリ。バッテリを2つも搭載できると、それぞれのバッテリの管理がどのようになっているか気になるところですが、それはよくしたものでこんな風にユティリティーで確認できます。
Win98のバッテリ・インジケータ


また、BIOS(basic in/out system)画面は、当時のThinkPadに採用されていたEasyという割には情報量が極端に制限されて扱いにくいEasySetUpではなく、システムの状態を詳細に表示してくれるタイプとなっています。
BIOS画面はThinkPad定番の電源ON直後に"F1キー"!
25JのBIOS画面その1

BIOSのトップ画面

システム構成を選ぶと、
25JのBIOS画面その2

CPUのプロフィール、メモリー容量、さらには搭載されているハードディスク・ドライブの容量まで表示してくれます。

う〜ん。ここまで書き込んできたものの、何か脈絡が無くなってきました。申し訳ありません。しかし、今回もノックアウトは必至です。